2019年(平成31年)8月18日 日曜日
2016年(平成28年)創刊
発行
こんな山辺にするじゃん会
818日(日)

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2019年3月18日

村から貧乏神を追い出す!?松本市の重要無形民俗文化財『貧乏神送り』

2月8日、厩所(まやどころ)集落で事八日(ことようか)行事の貧乏神送りが行われました。

この日はお昼過ぎに公民館に集まりワラウマ作りが始まります。木で作られた骨組みにワラを巻き付けていき馬の形にしていきます。たてがみや耳、口、尻尾もしっかりと作られます。馬が完成すると背中にジジババと呼ばれる貧乏神の人形2体を乗せてあっという間にワラウマの完成です。完成したらワラウマを囲んで「なーんまいだーぶ、なーんまいだーぶ…」と念仏を唱えながら長い数珠を回し数珠が3周したら念仏は終わります。

念仏が終わるとワラウマを河原まで運び出します。このとき「びんぼーがーみおいだーせー」と連呼しながらみんなで歩いていきます。河原に着くともう一度ワラウマを囲んで「なーんまいだーぶ、なーんまいだーぶ…」と念仏が唱えられます。そして、さっき作ったばっかりのワラウマに火がつけられ焼き払われます。焼き終わると公民館に戻るのですが、その時に後ろを振り返ると貧乏神がついてくると言われています。そして公民館に戻ると女性陣が宴会の準備をしてくれていて、宴会をして行事は終わります。

この行事はワラウマを焼く他に、各家で朝早くもみ殻や唐辛子、髪の毛など臭いの出るものを焼いて貧乏神を追い出すというのと、道祖神にお餅をつけに行き厄を落とすというのもあります。道祖神に一番にお餅をつけると嫁に行けるなんて話も聞いたことがあります。最近ではもみ殻を焼いたりお餅をつけに行く人も少なくなり今年の道祖神はお餅ゼロでした。

でも平成最後だというのに貧乏神を追い出すってなかなか昔話のようなおもしろ行事だと思いませんか? ここ数年は地区の人よりも取材などでカメラを持った人のほうが多いくらいです。 入山辺では厩所集落以外でも重要無形民俗文化財に指定されている事八日行事がありますが、だいぶ歴史は深いようです。これまで続いてることが素晴らしいですよね。

もっと興味のある方はこちらもどうぞ。数年前のものですがその他の集落の行事の様子も載ってます。http://iriyamabe.naganoblog.jp/e1664476.html

写真一部 369mirock さんより提供いただきました。