毎年、小正月のころに行われる『三九郎(さんくろう)』が今年も行われました。お正月の松飾やだるま、書初めなどを焼き、その後に「まゆだま」と呼ばれる繭の形をした団子を焼いて無病息災を願います。全国的にはどんど焼きというとわかりやすいかと思いますが、松本地域周辺だけ三九郎と呼ぶそうです。道祖神に関係した行事で道祖神の近くに三九郎は作られます。入山辺は山がすぐ近くにあるので材料調達はお手の物!立派な材料で大きく作られます。
最近は小正月近くの休日の昼間に行う事が多いようですが、入山辺のいくつかの地区では昔ながらの1月15日の夜に行われます。 今年は珍しく雪がなく乾燥していて、本当によく燃えました。 筆者の個人的な意見としては、火祭りなのでやっぱり夜に行うのが迫力もあっていいなあと。子どものころは夜に外に出ること自体が楽しかった記憶もあります。今はいろいろと問題が生じてしまうので仕方ない部分もありますかね。子どもが少ないから夜にできるというのもあるかもしれません。 もともとは子どもが中心の行事ですが、子どもが少ない、またはいない地区でも三九郎の行事は続けられています。
入山辺地区の伝統行事、人口減少とともに存続も危ぶまれている地区も少なくありません。人口増加はなかなかすぐにできるというものではありませんが、こういった行事が長く続いていけばいいなあと思います。来年も夜に行われるところもありますので1月15日の夜は市街地から美ヶ原高原に向かう県道を走ってみたらきれいな火が燃えているのが見られるかもしれませんよ。ぜひ入山辺ドライブにお越しください。冬は星空もきれいに見えますよ。
久しぶりの更新になってしまいました。ご覧いただいてる方ありがとうございます。今後も入山辺の情報をなるべく多く発信したいと思っていますので引き続きお付き合いいただけると嬉しいです。